身分や時代を超えて、人々に愛される江戸小紋のルーツCreative kimono
武士の裃がルーツとなり今日まで受け継がれてきた江戸小紋。
遠目には無地に見え、近づいて見ると細やかな文様が見える「極小の美の世界」
そんな江戸小紋の次代を受け継ぐ廣瀬雄一の作品をご紹介いたします。
江戸小紋のルーツは室町時代にまでさかのぼりますが、当初は武具である鎧の革所や家紋などに用いられていたものでした。 衣服にも染められるようになったのは室町の後期と推定されています。技術が発達し、広く普及したのは江戸時代のはじめ、武士の礼装である裃の染がおこなわれるようになってからです。 やがて、江戸時代の中期町人文化の発達とともに、小紋は身分や時代を超えて一般の人々に愛されるようになりました。
長い伝統に培われた感覚と技術が優秀な後継者たちによって受け継がれています。
「廣瀬雄一」作品集Our commitment
作家紹介「廣瀬 雄一」
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1978年生まれ。
幼少期に遊びで始めたウィンドサーフィンにのめり込み、2000年のシドニー五輪の強化指定選手になるが、大学卒業後の02年に家業である江戸小紋の職人の道に進む。
1919年創業の「廣瀬染工場」の4代目。
昔ながらの着物地を染める一方、新たな模様をデザインしたり、ストールのブランド「comment?(コモン)」を立ち上げるなど、海外も含め幅広くその魅力を伝えている。